2024年度 運輸安全マネジメント情報公開
運輸安全マネジメントに関する取り組みについて
ロジスティードオートサービス 株式会社
代表取締役社長 河田 雄二
本情報公開は、旅客自動車運送事業運輸規則 第47条の7第1項に基づき実施するものです。
1.輸送の安全に関する方針(2025年度)
輸送の安全の確保が事業経営の根幹であると同時に、企業の使命であると認識し、当社の旅客自動車運送事業に関わる全従業員が一体となって、次の方針に従い取り組んで参ります。
- 当社は、運行管理体制の充実を図り、法令に定められた運行管理を適正に機能させます。
- 当社は、PDCAサイクル(計画・実施・評価・改善)の実践により輸送の安全性の継続的な向上に努めます。
- 当社は、教育や啓蒙活動を通して全従業員に対し、安全の確保が最も重要であることを徹底させます。
- 当社は、輸送の安全に関する情報について積極的に公表します。
2.輸送の安全に関する重点施策(2025年度)
- 輸送の安全確保が最も重要であることを会議・通達・社内報等により社内に徹底します。
- 関係法令および当社安全管理規程に定められた事項を遵守します。
- 輸送の安全に関する情報の収集を国土交通省やバス協会の発行する広報紙やメ−ルマガジンを活用して積極的に行うとともに、連絡体制を確立し、必要な情報を関係者に速やかに伝達し、共有します。
- 輸送の安全に関する教育・訓練については、法令に定められている項目に加えて、当社独自の項目についても具体的な計画を策定し、実施します。
- 輸送の安全に関する内部監査を行い、必要な是正措置または予防措置を講じます。
- 輸送の安全に関する費用支出および投資を積極的かつ効率的に行います。
- 当社が事業を委託している協力会社と緊密な連携を図り、輸送の安全性向上に努めます。
3.輸送の安全に関する目標と達成状況
目標 | 2024年度達成状況 |
旅客自動車運送事業において自動車事故報告規則第2条に定める「交通事故ゼロ」の継続 | 0件 |
有責事故(人身)ゼロの継続 | 0件 |
4.輸送の安全に係わる処分
2024年度において、輸送の安全確保命令、事業改善命令、自動車その他の輸送施設の使用停止処分、事業停止処分はありませんでした。
5.輸送の安全に関する計画と実績
- 乗務員等に対する教育
計画 | 2024年度実績 |
①デジタルタコメーターのチェックによる速度超過確認 | 毎日実施 |
②ドライブレコーダー及びSSCV(「9.その他取り組み事項」参照)の実画像を使った危険予知訓練(KYT) | 月1回及び随時実施 |
③個々の乗務員に対する添乗指導教育 | 2023年6月及び12月実施 |
④行路教育・専任時教育 | 随時実施 |
⑤全体安全研修(安全講話(VR)体感・後退訓練・非常時対応訓練(非常扉・AED操作方法)・幹部講話等) | 2024年11月23日 |
- 交通安全活動への参加
計画 | 2024年度実績 |
①春の全国交通安全運動 | 4月上旬参加 |
②全国安全週間 | 7月中旬参加 |
③秋の全国交通安全運動 | 9月下旬参加 |
④年末年始の輸送等に関する安全総点検運動 | 12月上旬〜1月上旬参加 |
- 事故防止活動
- SSCV(「9.その他取り組み事項」参照)のインシデント(急減速・急ハンドル・速度超過等)発生時の
指導徹底による事故の未然防止
- 年間契約顧客行路毎に運行手順と注意事項を記載した「カルテ」を作成し、乗務員へ周知徹底
- 毎月開催する安全会議・職場懇談会での社内外事故情報の横展開による類似事故防止
- 事故発生原因分析及び事故再発防止対策会議の実施
(有責事故に限らず、被害事故が発生した場合も防衛運転を徹底するために実施)
安全・安心装備の状況
区分 | 2024年度状況 |
前方衝突防止支援システム | バス10台(衝突軽減ブレ−キ搭載車以外)に搭載 |
衝突軽減ブレ−キ搭載車 | マイクロバス4台、中型バス1台 |
後方衝突防止支援システム | 中型バス6台(全車)に搭載 |
5カメラドライブレコ−ダ−システム | バス15台(全車両)に搭載 |
非常用装備(水、食料、ラジオ等) | 車両毎及び長距離運行用 |
AED導入(長距離・長時間運行車両に積載) | 5セット導入 |
SSCV(Smart&Safety Connected Vehicle) | バス全車15台 |
内部監査の実施
<計画>
- 実施頻度 : 該当営業所に対し、年1回以上実施します。
- 監 査 員 : 監査員資格(注1)を有し、かつ、当社の安全管理部門から選任した者が担当します。
- (注1)
- 監査員資格:国土交通省大臣官房運輸安全管理官室主催のセミナー受講者
<監査項目>
- 関係法令や安全管理規程への適合性
- 重点施策等の実施状況および有効性
- 前年度指摘事項に対する改善状況
外部機関指導及び評価
令和6年度(第60回)神奈川県事業用自動車事故防止コンクール … 「連名顕彰」を受賞
貸切バス事業者安全性評価認定制度(セーフティーバス) … 「三つ星」認定(2024年12月更新)
6.輸送の安全に関する内部監査結果およびそれを踏まえた措置内容
安全管理規程第15条および内部監査実施要領に基づき、2025年5月に「輸送の安全に関する内部監査」を実施し、概ね適正であり、その内容について6月にマネジメントレビューで報告しました。
7.輸送の安全に関する費用支出の実績
区分 | 2024年度実績額 |
①安全啓蒙活動の費用 | 3,937,110円 |
②乗務員管理に関わる費用 | 1,447,690円 |
③安全装備の投資費用 | 1,080,000円 |
合計 | 6,464,800円 |
8.安全管理規程
9.その他の取組み事項
当社は、事故ゼロ社会の実現に向けて、運行前のドライバー生体情報および運行中における車載センシング機器からの危険シグナルやドライバー生体情報を取得し、疲労科学の観点によるAI分析により、事故リスク・ヒヤリハットの状況を判断し、リアルタイムにドライバーや運行管理者にアラートを発信して事故を未然に防止することにつなげる「SSCV(Smart&Safety Connected Vehicle)」の取組みを進めております。
10.輸送の安全に関する組織体制および指揮命令系統
- 組織体制:安全管理規程(別紙1)「安全管理体制組織図」 参照
- 指揮命令系統:安全管理規程(別紙2)「緊急連絡体制図」 参照
11.事業用自動車・乗務員・運行管理者・整備管理者に関する情報(2025年3月末現在)
営業所名 | 所在地 | 車両数(貸切) | 乗務員数 | 運行管理 | 整備管理 |
中型 | 小型 | 運行管理者 | 補助者 | 整備管理者 | 補助者 |
神奈川営業所 | 神奈川県足柄上郡中井町 | 6 | 9 | 30 | 7 | 4 | 1 | 12 |
12.初任運転者に対して行う「安全運転の実技指導」の詳細
- 対象者:4名(2024年9月〜11月入社)
- 実施場所・方面:秦野市・足柄上郡中井町・小田原市 他貸切契約輸送区域
- 指導時間:各々20時間以上実施
- 指導者:自社指定指導員講習受講済の添乗指導員(教習所指導員経験者含む)による添乗指導
- 指導車両:小型・中型
- 実技指導内容:
- 車両の特性・死角・隘路走行などの基本事項
- 減速方法及び車両別変速方法
- 発進・停止・車間距離・進路変更・後退方法
- 運行経路上の走行訓練(ヒヤリハット発生箇所・事故発生箇所の確認と注意)
【教育実施の様子】